サカナのイラストを描こう!
サカナそっくりに描けなくてOK!
まずは思いどおりに、自分らしいサカナを描いてみようね!!


作り方を教えてくれる先生は…
八百板浩司(やおいた こうじ)さん
はじめから、うまく描こうと思わないこと、これが一番のポイントだよ。
イラストを教えてくれる、八百板先生だって
「はじめから上手に描けたワケじゃなくて、失敗の連続だったな~」と言うことだよ。
でも、好きで描いているうちにコツがわかってきたんだって…。
ここでは、DYFCのみんなが知ってて、お父さん・お母さん、
おじいちゃん・おばあちゃんも当然、知っている「マアジ」をサンプルに、そのコツを教えよう。
まずは鉛筆でイラストの下絵となるデッサンまでと、絵の具を使って色を塗るペイントにわけて、
順番に説明しよう。
失敗しても大丈夫!
そんな時の描き直せるスペシャル・テクニックなどもあって、何度かチャレンジしてみてね。
はじめてより2回目、3回目と、どんどん上達するはずだから、サカナのイラストが楽しくなるハズだよ。
はじめてのチャレンジでも、2~3時間くらいで仕上がるはずで~す!!
1.こんなモノ(材料)を用意しよう

イラストを描くには、写真のように、イラストを描くスケッチブック、鉛筆、
描きたいサカナの写真や図鑑などサンプル。
そして、学校でも使う絵の具のセットが基本だ。
キレイに早く仕上げるには、ドライヤーがあると便利かな。
材料費は、学校でも使っているモノばかりだから、たりないモノだけを買い足すくらいだよ。
2.スケッチブックにサカナの枠を描く

写真などサンプルを参考に、描こうとするサカナを真ヨコにして四角で囲んでみるのが、最初のお仕事だよ。
今回のサンプル=マアジは、やや細長いタイプのサカナだから平べったい長方形を描くんだ。
次にお魚のバランスがわかりやすくなるようにタテ、ヨコ、対角線を描いて中心をイメージしておくんだ。
3.描きたいサカナをよーく観察して、枠の中に入れて平面図を描いてみる

各中心線を目安に、目の位置や頭の大きさ、
ヒレの付いている位置などをサンプル(釣ったサカナの写真や図鑑)などを見ながら描いてみる。
チェックポイントは、上にも書いたけど、第1背ビレはタテ線の真ん中より前で、
胸ビレはヨコの中心線より低い位置だとか、こまかく、よーく見てチェックだよ。
時間を掛けて、じっくり、「コレだ!」と思うまで直しても大丈夫だからね。
【ここまでのコツは、これだ!】

はじめに平面図を描くのは、サカナを立体的に描くための参考(下絵)になるからなんだ。
なにも描かかずにいきなり立体的な動きを出すのは、むずかしいからね。
四角を描いて、それぞれの中心線を描くのは、それぞれの中心線があるとバランスが取りやすいからだよ。
この線を描く時は、フリーハンド(手書き)で構わないよ。
キチンと定規を使って線を引く意味はないよ。
イラストを仕上げる上で問題はなく、そんなに変わらないからね。
この四角の大きさは、描きたいサカナの大きさにするのが基本なんだけど、
まずはヨコ幅20cm位が描きやすいかな。
下書きを上手くいかなかったり、間違えたり、バランスがわるかったりしても、
鉛筆だから消しゴムで消して描き直すこと。
この段階で色をぬっても構わないけど、イキイキしたサカナに仕上げたいなら、まだまだガマン!
次のコツを参考に、もっともっとサカナらしいイラストにチャレンジすることをオススメだよ!
4.角度をつけて描いて、サカナに動きや厚み=立体感を出そう

よりサカナっぽく見えるはずと先生がオススメするのが、このコツだよ。
サカナに厚みが出るし、よりリアル(本物っぽく)になるからね。
まず、さっきの(2)の作業を上から見たように、四角を斜め描き、
平面図を参考にバランスよく、サカナを描いてみるんだ。
(下目から見たりするのも良いからね)
練習のためにこの下書きのイメージを用意したので、印刷して練習だ!
▼サンプル画はココから印刷▼
5.正面から見たサカナもイメージする

サカナに厚みを出すには、描きたいサカナの正面(顔)から見た姿を知ることも大事なんだよ。
サカナによって、真ん丸の顔だったり、タテ長の円だったり、それとも四角っぽいとか、
顔を正面から見ておくと、次からの作業で役立つからね。
よーくチェックするようにね!サカナを。
6.顔から見たサカナのカタチ(ボディスタイル=胴の形)を、
輪切りで描いて丸みをつける

サカナはふつう、鼻先(口元)から頭にかけて大きく膨らんでいて、
さらに、胴周りが太くなっているよね。
これを(3)で描いたイラストに入れていくんだ。
はじめに、一番太い胴の真ん中を描いて、
頭、そして尾っぽへとバランスよく描いていこうね。
【ここまでのコツは、これだ!】

上のパターンは、先生が上から見た感じで描いているよ。
背ビレや尻ビレは、体のシルエット(背中や腹などの線)にそって付いているので、
その位置にのせる感じでいいんだ。
サカナを正面から見るのは、胴周りの感じがわかるからだよ。
正面写真は詳しい図鑑ならのってるハズだけど・・・。
よりサカナらしくリアルに描くなら、
自分が釣ったサカナをいろんな角度から写真を撮っておくのがベストだと思うよ。
上目から見ると、ややお腹側が太くなってるのがわかったりもするしね。
意外な発見があるんじゃないかな。
やっぱり生きている動物だからこそ、水中で暮らすヒミツがサカナの身体にあるはずだ。
イラストにする下絵では、輪切りにして厚みを出すには、
それを考えて膨らみの頂点をヨコの中心線より下側に描く(上の画のように)とバランスが良くなるよ。
ここまで描くと、もうサカナっぽく見えるでしょ。
7.ボディの膨らみを描いたら、各パーツ(部位)を描いていく

こちらも目の位置はヨコの中心線にかかるくらいとか、
頭の大きさは前半分の二分の一などを、資料と平面図で描いたイラストを参考に描いていくんだ。
一度、平面図で描いているから、だいたいの目安をつけやすいハズだよ。
8.細かくもっとくわしく描きこんでいく

胸ビレの付け根(の骨)やちょっとしたこまかい筋を入れるとか、
目に白と黒の部分を付けるなど、細かいところを本物のように描いていくと、
よりリアル(本物っぽく生き生きする)になるので、資料をよーく見て描こう。
この時、ハイライト(光の反射で明るい)なども描きいれるのも大事だよ。
9.アウトライン(主線)が完成したら、窓に貼り、トレースして描き直す

サカナの形ができたら、スケッチブックから切り取って、窓に貼ってトレース(描きうつす)そう。
新しい紙を上に重ねれば、下絵地が映るから、ていねいに上からなぞろうね。
これは色ぬりなどに失敗しても、またやり直せる方法だからね。
【ここまでのコツは、これだ!】

はじめは、あまり細かく描こうとせず、ある程度の「これで仕上げてみよう」ってレベルでイラストを描くのもコツだよ。
慣れれば、それだけ細かい部分(ディテール)も気になり、上手になるからね。
出来上がったイラスト(線画)はベース(基本)となるので、直接、色ぬりせずにキープ(とっておき)、
色ぬりはトレースした別の紙にすること。このベース(下絵)は、いろいろ役立つからね。
たとえば、トレースする用紙サイズを大きくすれば、1尾ではなく何尾もトレースすれば、
群れのサカナを描くことも出来るし、コンビニなどのコピー機を使えって「縮小、拡大」のコピーをすれば、
大小さまざまなサカナをトレースでき
て、一枚の下絵を元にいろんなバリエーションあるイラストにもなるからね。
自分らしさを出すには、サカナの目に遊び(細工)を入れるのが効果的だよ。
ウインクした目でマンガチックにするなんて、面白いからね。
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